伊勢神宮会館でシンポジウム
京都府に拠点を持つ一般財団法人「令和文化蔵」、その代表である能楽大鼓方の大倉正之助氏の主催のもと、7日に伊勢市宇治中之切町にある神宮会館で、日本の伝統文化を後世に伝えることの重要性を広めるためのシンポジウムが開催された(中日新聞社などが後援)。このイベントには県内外から約450名が参加し、伝統工芸の職人や専門家たちの講話に耳を傾けた。
シンポジウムの前半部分では、大倉氏をはじめ、能楽で使用される太鼓の製作に関わる木地師や染色工芸家など7名が登壇し、伝統文化の継承に対する熱い思いや、職人としての苦労話を披露した。発表者たちは、「私たちが作り出したものをより多くの人に手に取ってもらい、伝統技術の価値を実感してほしい」「職人たちが社会からもっと注目されることが大切だ」と力強く語った。